あまい誘惑

目撃者にされた少年

 

レックスには2つ年下の弟がいて、3年前に流行病で両親を亡くし、

現在は弟と2人でダルマスカに暮らしていた。

 

彼は救国に燃え、ダルマスカ軍に志願し、暗殺計画の阻止作戦に加わっていたが、

彼が加入して間もなく国王が降伏勧告を受け入れたため、正規の軍事訓練も受けてなければ、

ほとんど戦闘の経験もない。

ナルビナ城塞に潜入早々、激しい攻防に巻き込まれて気を失っていた。

 

レックスは将軍バッシュとウォースラの声で意識を取り戻す。

その後、レックスは命からがら調印式会場に向かったが、そこには信じられない光景が・・・・

帝国軍、ダルマスカ兵士双方の遺体が無数に転がり、ラミナス国王もすでに命を絶たれていた。

呆然とするレックスを、突然バッシュが剣で刺す。

 

「なぜ、名将と呼ばれた将軍バッシュが・・・?

バッシュが国王を暗殺したのか・・・?」

 

絶望と傷の痛みでレックスはその場に倒れ込んだ。

そして遠のいて行く意識の中で愛する弟を思った。

「ヴァン・・・」

彼は弟の名を呼んでいた。